品質保証=関所。
柏工業が誇る技術とプライドを、
この手で守り続ける。

舟橋 正晃

品質保証部 品質保証グループ
2001年入社 

最後に頼るのは、やはり人の手。
培った「勘と経験」に勝るものはない。

品質保証の仕事は大きく分けてふたつ。「製品の検査」と、不良品があった際の「お客様対応」です。当然、メインは製品の検査。自動検査機で製品サイズを測ったり、穴開き加工を施した箇所にピンを通して穴の通止を確認したりと、さまざまな方法で検査を行なっています。
日々の仕事を通して感じるのは、やはり最後は人の手が大事だということ。今やモノづくりの現場においては、あらゆる場面で機械が活躍しています。しかし、機械に完全に頼り切ってはいけません。たとえば切削した断面や穴などに切粉と呼ばれる削りくずが入ってしまうと、自動検査機では認識できない場合があります。また仮に異物だと認識しても、それを取り除く機能はついていません。さらに言えば、それが設計図面の寸法と比較して許容内の公差であれば、正常品として認識してしまうこともあるのです。品質保証は文字通り、柏工業が提供する製品の品質を保証する、いわば関所のような役割を担っています。だからこそ機械では見つけられない、わずかな違和感を察知する勘と経験が大切なのです。

品質を守ることは、受け身になることではない。
常に先を見据えるのが、本来の在るべき姿。

時間、労力、コストを無制限にかければ、優れた製品を作ることは可能です。しかし会社である以上、利益を出さなければなりません。与えられた条件のなかで、いかに考えうる最高の製品を安定的に作り続けられるか。モノづくりには、そのバランス感覚が求められます。
マニュアルに従って淡々と検査するだけではなく、不良品の起因となるリスクやお客様の声を現場にフィードバックし、不良の発生を未然に防ぐこと。それが、品質保証のめざす姿だと思っています。
そしてその理想に対して、柏工業は明るい未来を描ける会社だと思います。その理由は、約70年の歴史を持つ会社でありながら、自由度が高いという点にあります。資格取得や検定試験への挑戦、業務改善の提案など、社員の思いに対して応えてくれるのです。
包み隠さず言えば、品質保証の仕事には大きな責任がともないます。しかし、その分やりがいが大きいのも事実。柏工業の品質を支えている仕事に対して、誰よりも誇りを感じています。

PROFILE

柏工業のモノづくりにおいて、品質コントロールを担う一人。慎重かつコツコツと仕事をこなすタイプ。「検査機の修理改善」を自身のチャレンジテーマに、技術習得にも取り組んでいる。

舟橋 正晃
品質保証部 品質保証グループ