あらゆる条件を考慮し、
たったひとつの最適解を導き出す。
答えの先にあるのは、
モノづくり技術の集大成。

黒田 貴広

製造部 生産技術グループ 
1995年入社  

二次元から三次元へ。
生産技術はイメージをカタチへ変える仕事。

生産技術として、主に新製品立ち上げ時の工程設計やデザインレビュー、金型、冶具、設備などの設計・製作、さらには設備管理、保全、工程改善を担当しています。一言で表現するなら、その役割はモノづくりにおける大黒柱。何かモノを作るにあたって、アプローチ方法はひとつではありません。設備やスタッフ、納期など、あらゆる条件の中から最適な生産方法や工程を導き出していきます。いかに効率よく、低コストで、品質の高いモノづくりができるどうかは生産技術の手腕にかかっているのです。
見方を変えれば、自分の手で新しいモノを作り出す楽しさがあります。新製品の立ち上げなど、生産技術では図面から製品(二次元を三次元)へと初めて形にする仕事なので、実際に製品の形ができた時のうれしさや達成感は大きいですね。個人的に今でも印象深いのは、過去に新製品のプログラム・加工方法の開発から量産体制の構築まで自身が中心となって取り組んだ案件。結果的に柏工業が持つ切削加工技術の新たな可能性を見出し、会社の成長に貢献できたことは自身の成長にも大きく結びつきました。

技術の可能性を信じ、挑戦し続ける。
それが、モノづくりに携わる者の使命。

柏工業は、活躍の場や成長のきっかけを与えてもらえる会社です。特徴的なところでは、得意先が行う教育カリキュラムを受講できることがそのひとつ。図面の見方をはじめ、ベアリングの組み方やネジの締め方まで、モノづくりの基礎を学ぶことができます。これは生産技術に限った話ではありません。また、直接、得意先に行っての受講となるため、仕事に直結する技術を最短距離で習得でき、世界レベルを肌で感じることができます。まさにパートナー会社ならではの強みといえます。
もちろん、その環境に甘えることなく、自社内でも技術力を高めていく必要があります。会社のスローガンである「Challenge for change!」のもと、新しい知識・技術をものにしていくことが、常に最先端を走る自動車業界の一員としての責務だと感じています。同時にそれは、モノづくりに携わる者にとって追求し続けるべき課題。その課題に対して、生産技術という立場から会社全体にアプローチすることで、少しでも生産工程の改善・向上へとつなげていくことが、今後の私の役割だと思っています。

PROFILE

生産技術スタッフとして20年以上のキャリアを誇る。入社以来、切削加工技術の向上に尽力し、現在も工程・機械・電気回路設計を担うなど、モノづくりの最前線で活躍。会社の信頼も厚く、知識と経験を活かし、営業を兼任。

黒田 貴広
製造部 生産技術グループ