TOP MESSAGE

本物の技術と本物のモノづくりで、人々の暮らしをもっと豊かに。

代表取締役社長 熊澤 喜照

脈々と受け継がれる、柏工業のモノづくりDNA

近年、技術革新の進展にともない、製造業界における工作機械の機能・性能は飛躍的に向上しています。それにより加工精度を測るうえで、かつては理想だった「公差±0」が、今では多くのメーカーにとって現実的な目標となりつつあります。そうしたなかで、柏工業が他社との差別化を図るための強みとしているのが「対応領域」です。
たとえば材質。特定材質に特化した切削加工メーカーが多いなか、柏工業はアルミ、ステンレス、鉄、真鍮など、さまざまな材質への対応が可能です。当然、材質によって使う刃物や油、削った際にでる切粉は異なるもの。技術として確立するには設備・材質ともに特性を熟知する必要があるため、同形態のメーカーは多くないのです。
では、なぜ柏工業はそれができるのか。その背景には、企業理念にもとづき、お客様からの期待やニーズに応えるために挑戦を続ける「モノづくりへの思い」があります。何度も試行錯誤を重ね、失敗を繰り返すなかで独自のノウハウを培ってきたのです。モノづくり=技術のイメージが先行しがちですが、本質はモノづくりへの思いや姿勢にあると私たちは考えています。

新たな分野への技術転用で、次の未来を切り拓く

創業から約70年、柏工業の技術は主に自動車業界の発展に貢献してきました。その間、自動車もエンジンでいえばガソリン、ディーゼル、ハイブリッドと進化。さらに、今後は電気自動車や自動運転化への期待感から、カーエレクトロニクス市場の拡大が予想されています。しかし一方で、自動車の電子化は製造過程において切削加工を要する部品が減ることを意味します。だからこそ今、求められているのはスピーディな対応と決断。自動車分野が主軸であることに変わりはありませんが、企業としてリスク対策は不可欠です。そこで導き出した答えが、他分野への技術転用です。たとえば歩道や駅のプラットホームでよく目にする視覚障害者誘導用の点字ブロック。あくまで一例ですが、視野を広げれば、まだまだ多くの可能性を秘めています。そして海外にも目を向け、より多くのニーズに応えていくことも重要。これから入社される方には、海外での活躍も期待しています。
柏工業には何でも挑戦できる風土があります。目には見えづらい仕事ですが、一貫しているのは技術やモノづくりを通して、人々の幸せに少しでも貢献するということ。その思いを共有できる、モノづくりが好きな人、夢や意欲のある人と一緒に仕事をしたいと思っています。